グローバル化を推進する日本企業は、
海外での事業拡大に専念するだけではいけない。
進出する地域に密着した「文化マーケティング」を
行わなければならない。

グローバル化での労働集約、知識集約などによる
利点を追求する。
同時に、各国の文化や社会的課題に配慮した
地域密着のローカル化を成し遂げる必要がある。

英国の「ザ・ボディショップ」は、
化粧品の販売などを通じて、
社会平等という普遍的な価値の実現を目指している。
そのために、地域に密着して社会的課題の解決に、
取り組んでいる。
世界各地の貧しいコミュニティーから、
天然原料を購入し、
事業活動と貧困の撲滅を両立させようとしている。
動物実験をしないのも、この会社の評価を高めている。

このように、慈善事業を超えて、
地域社会と共存する事で、
企業は、大きな支持を得ることができる。
マーケターは、人類学と社会学について、
理解しておかねばならない。

ローカルのビジネスを、表層的な地域の習慣に
適合させるだけでは、
社会的、文化的価値を生み出せないからだ。
地位歯に根付いた習慣や価値観の本質を
深く理解することが不可欠だ。